イタリアはワインの生産で有名で、現在ではワイン誕生の地・フランスを押さえて生産量1位になる年もあります。
ワイン造りは原料であるブドウを育てるための土壌やワインを熟成するための気候が味わいに大きな影響をもたらすことから、その国、地域ごとに風味が大きく異なります。
特にイタリアワインは安価で気軽に飲むことができるデイリーワインも数多くありますが、中には世界的にも美味で有名なワインも。
イタリアワインを知る上で、有名なワインの銘柄を知ることは欠かせないですよね。
では、イタリアワインを知る上で、まずはどの銘柄から知っていけば良いのでしょうか?
世界的にも有名なイタリアワイン
ここでは、世界的にも有名なイタリアワインの銘柄についてご紹介いたします。
気軽に飲めるデイリーワインも良いですが、ちょっとした記念日に、誕生日やパーティに有名なワインを選びたい。そんな時は、これらのイタリアワインを選んでみてはいかがですか?
バローロ

バローロはイタリアの最高品質の赤ワインです。深みがあり、長期熟成にも向いていることからヴィンテージワインとしても人気があるのが特徴で、「王のワインにして、ワインの王」とも呼ばれていますね。
その特徴は、熟成ワインならではのずっしりとした深みがありながら、程よい酸味と渋みにより、フルーティで軽やかな味わいはそのままであるという点です。
通常高級ワインになると数万円以上してもおかしくないのですが、初心者でも挑戦しやすい理由はその値段です。日本であっても1万円以内でも購入できる高品質のワインが数多くあり、ワインに疎くても比較的安心して購入することができるのが嬉しいですね。
産地:ピエモンテ州
種類:赤
ボディ:フルボディ
味わい:ずっしりとした重厚感がありながらフルーティ
価格帯:5,000円〜
使用品種:ネッビオーロ
バルバレスコ

バローロが「王」と呼ばれる一方で、バルバレスコは「イタリアワインの女王」と呼ばれています。
その人気はバローロと並び、イタリアワインではバローロとバルバレスコが二大巨頭と言って良いでしょう。バルバレスコはイタリアワインきっての高級ワインで、しっかりと長期熟成されていることがその特徴です。
高級な理由はバルバレスコと呼ばれるにはその基準が非常に厳しいことにあります。ブドウの品種、使用するブドウ畑に関する決まりや醸造方法、熟成期間などに厳しい規定があり、生産本数が非常に少ないことが希少価値を高めているんです。
ですが、熟成されたバルバレスコは非常に味わいが深く、しっかりとした赤ワインの旨味が最後まで続くような重厚感があります。
産地:ピエモンテ州 クーオネ県バルバレスコ村
種類:赤
ボディ:フルボディ
味わい:重厚感のある、バランスのある豊かな味わいと香り
価格帯:6,000円〜
使用品種:ネッビオーロ
モスカートダスティ

モスカートダスティは爽やかな甘みのある白ワインで、上品な味わいがあることから、高級白ワインでありながらお酒初心者にもおすすめのワインとしても知られています。
その理由は、ワインとしては比較的アルコール度数が低いからです。モスカートダスティのアルコール度数はおよそ5%と非常に低く、さらにフルーティな甘みがあるので、成人式を迎える方へのプレゼントとしても喜ばれることでしょう。
チーズやクリームシチューなど、クリーミーな食品ととの相性は抜群です。
産地:ピエモンテ州アスティ地方
種類:白
ボディ:ライトボディ〜ミディアムボディ
味わい:フルーティな甘酸っぱさのある軽やかな味わい
価格帯:2,000円〜
使用品種:モスカート
キャンティ

イタリアワインといえばキャンティ、という言葉を耳にした方も多いかもしれません。
イタリアの赤ワインの中では非常にリーズナブルで飲みやすいことから、世界各国で愛されており、その味わいも格別。
特にイタリア料理とも相性抜群な酸味のある軽やかな風味のあるワインで、赤ワインながらゴクゴクと飲むことができてしまいます。飲みやすいリーズナブルなワインながら数々のワイン品評会でも賞を獲得した世界的にもかなり知名度の高いデイリーワインです。
イタリアワインに興味がある方は、まずキャンティを飲んでみるというのもおすすめです。
産地:トスカーナ州シエナ
種類:赤
ボディ:ミディアムボディ〜フルボディ
味わい:上品な酸味のある軽やかな味わい
価格帯:2,000円〜
使用品種:サンジョヴェーゼなど
まとめ
イタリアには数多くのワインの銘柄があります。
ここでご紹介したイタリアワインは、有名なワインの中でも特に有名なものの一部をご紹介していきました。ですが、イタリアワインにはこれ以外にも、美味しいものが数多く存在し、それらをすべてご紹介するとなると、到底ひとつの記事にはまとめられません。
そして、ワインの美味しさを決めるのはそのワインが有名かどうかだけではありません。また、イタリアワインに合う料理とおつまみで魅力が一層楽しめます。
イタリアには、知名度はなくとも美味しくて素敵なワインが数多く存在するので、まずは有名なワインから、そして少しずつ気になるワインを開拓してお気に入りを見つけてくださいね。